祝詞(のりと)には神さまのことや神社のことが書かれています。
今回扱う祝詞は、「祓詞(はらえことば)」という祝詞です。
祝詞を書いて神さまや神社のことを学んでみましょう。
祓詞は、お祭りのはじめに、神さまにお供えするものやお祭りで使うもの、神主や参加する人たちをお祓いする時に読みあげる言葉です。
起源は、古事記(※1)から来ています。イザナギの神が、黄泉の国(※2)から帰ってきた時に、筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原というところでお祓いを行った事がもとになっています。
その事から、イザナギの神さまとお祓いの時にお出ましになられた祓戸の神さまたちにお祓いをお願いする内容となっています。
(※1)日本の神話
(※2)死後の世界、「よもつくに」ともよむ。
言葉に出して言うことも恐れ多い事ですが、
イザナギの神さま、
筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原で禊をされた時に
お出ましになられた祓戸の神さまたちにお伝えします。
色々な災い、悪い事、不浄なものがあるならば、
どうか、取り除いてきれいな状態にしていただきますように
お願いします。
心や体を清めて、体についた目には見えない 悪いもの、罪・穢を取り除くこと。
瀬織津比売(せおりつひめ)・早開都比売(はやあきつひめ)・気吹戸主(いぶきどぬし)・早佐須良比売(はやさすらひめ)の四柱の神さま。
祓戸とはお祓いを行う場所のこと。
※柱とは神さまの数を数える言い方。
災難、悪いこと。
悪い行い、間違った言葉や行動、心や体に関わる病気、災害。
不浄なもの・気持ちが枯れた状態のこと。